2021年6月 短期集中!バッテリーロコを作る B

先月に続き、細かいパーツの制作に入る。日本車両15tはランボードの手すりが特徴的な形状をしている。制作は非常に難しいが、適当に再現した。
材料は真鍮3ミリ丸棒である。U字型に曲げ、外寸法を一致させなければならない。今回はRを9mmとして外寸法は18mmになるように曲げ加工した。半径から曲げ寸法を計算してマジックで印をつけ、その間を赤化するまでバーナーで炙る。
マジックで印をつけたところを両側からプライヤーでつかんで一気に180度曲げる。焼きなましをしないと折れてしまう。

均一に曲がるよう調整する

台座は別に制作し、接着剤で抜け止めを行う

手すりを6個、台座を6個制作するためにほぼ半日費やした。床板への取り付けはM2.3を使用した。なかなかよくできたと思う。
バッテリーを仮搭載して位置関係を確認する。特に問題はなさそうである。バッテリーはずれ止めアングルを設置するが基本は置いてあるだけである。アングルは20×20×2を使用した。長孔加工して調整できるようにする。

運転台には先のHゴムに見せかけるための窓枠を接着し、ドアハンドルなどの装飾を取り付ける。これも2液性接着剤を使用した。

バッテリーずれ止めアングル

細かい装飾を作る

加工が終わったので床板を塗装 ボンネットカバーには点検蓋・ハンドルを張付する。
加工の終わった床板を塗装したが、サーフェイサーを吹かず、直接黒を塗装したことが失敗だった。大日本塗料サンデーペイントエナメルは塗膜も食付きも良い塗料だったが、脱脂が甘かったようである。
しかし、キャブとボンネットの取り外しでどうやっても塗装は剥がれるので気にせずどんどん進めていく。ボンネット横には実機に見られる点検蓋を張り付けた。
レーザーカットでそれらしく作ったものを表裏を交互に張り付けてハンドルを取り付ける。いかにも開閉しそうに見えればそれでよし!
黄色を塗装する前にホワイトサーフェイサーを吹く 次々と塗装する
ボディパーツは一旦すべてグレーサーフェイサーを吹いて状況を確認した。その後、Hゴム部分だけをマスキングして、ホワイトサーフェイサーを吹き付け、その後イエローを吹き付ける。
Hゴムは艶消しグレーなのでそのためにひと手間かけたのである。残念なことにマスキングテープを剥がす際になぜか一緒に剥がれてしまったが。
おそらく2液性接着剤のふき取りで溶剤が残っていたのであろう。塗装は写真が少ないがかなり手間をかけている。
最後にカッティングマシンにより、ナンバープレートと〇通マークを作成する。カッティングステッカーなので2色は作れない。そのため、ホワイトサーフェイサーを吹き付けた段階で丸いマスキングテープを張り付けておき、イエローを塗装した後でマスキングテープを剥がして張り付ければよいのである。
写真でイメージできたと思う。手すりは4mm快削ステンレス丸棒、ハンドレールノブは動輪舎製を使った。上右下写真でHゴムのグレーが剥がれていることが確認できる。
運転主体の作品なので装飾はこれで充分だろう。塗装剥がれに気を付けて総合組立。

トラ90000以来の・・・・完成です。足回りは平板なので、本当はここに板バネや軸箱を再現したレジンを張り付けようと思っていたが、完成が遅くなるだけなので辞めました。暇ができたら(できないだろうが・・・)取り組む予定です。

やっつけ仕事の割にはそれなりになりました。

雰囲気は悪くないと思いました