2011年4月 ランボードC・デフレクター@
少しだけ加工した部分を報告する。まずはランボードの追加加工から。
実機のランボードは側面に板が張り付けてあり、そこを白く塗装した機関車は「ランボード白線入り」と呼ばれる。ライブは縮尺が大きいのでNやHOのように板厚をそのままランボード側板にするわけにはいかない。

オリジナル設計では6mm×6mmの真鍮角材を適当に切り、エプロンおよび運転台前部は器用に曲げ加工するよう指定されている。

ランボードは過去の記事にあるよう、動輪舎製の網目板を使って作り直している。曲げ加工は正確なRを再現できていることもあり、私は6.0mmの板をレーザーカットへ外注して取り付けた。機械加工で曲げているのでぴったりのはずである。

ランボード側板

図はレーザーカットデータである。上のパーツは公式側ランボード下段(前)、下は公式側ランボード上段(後)である。下段の低くなっているところは前部デッキになり、上段の低くなっているところには運転台が取り付けられる。

これを左右1セットずつ発注した。


早速、取り付けてみたが、なぜか非公式側の上段の長さが足りない。

良く考えてみたら8620は左右非対称だった。自分でわざわざ設計変更したところに引っ掛かってしまった。公式側には単式コンプレッサーがつくため、上段は短くなっており、下段は長くなっているのである。公式側の図面をコピペして発注したことがいけなかった。

修正前

修正後

しょうがないので非公式側下段をのこぎりで切断し、上段の不足部分にはんだ付けして取り付けた。完璧に接合することは不可能だが、表面をやすりで仕上げてできる限り目立たないよう取り付けた。

ランボード側板の取り付け穴はCクランプで固定してランボードから写しあけた。ランボードステーが位置決めガイドを兼ねているので難しくない。

ランボードと側板の取り付けはM2.0皿ネジで取り付ける予定だったが、在庫が無かったのでとりあえず鍋ねじで留めておいた。ここを皿ネジにしなければならない理由はデフレクター、運転台と干渉してしまうからである。

鍋ねじは運転台側板と干渉する

このように一体型でランボード側板を製作した理由は工作を簡単にすることはもちろん、、エアータンク等の附属品によりランボードがたわんできたため、強度を確保することも理由であった。取り付け後はランドードの直線度がかなり修正されていた。

ランボード側板取付ねじの位置関係もあり、デフレクターを発注しようと考えた。
8620はライン・オフ時にデフレクターは取り付けられておらず、のちの所属機関区で取り付けられていた。

そのため、大きさや形状は多岐にわたる。私はごく一般的な標準デフにする予定だが、セントラル鉄道の8620はデフォルメを行っているため、HOゲージ等の図面から縮尺計算しても良いものにならない。

そこでモデルエンジニアリングらしく、モックアップ(単なる紙だが)を作り、確認してみた。問題がなければレーザーカットを発注する。

せっかくモックアップをつくるのなら・・・ということでスノープロウも作ってみた。曲げ加工を外注する場合には役に立つかもしれない。

なかなか・・・・かっこいいんじゃない?

まずデフレクターだが、デフレクターステーは本来デフから曲線を描いて水平になり、煙室に取り付けられる。しかしかっこよいと思える高さまでデフを上げるとステーは直角にせざるを得ない。

マニアな人から指摘されそうだが、もともとセントラル鉄道8620はデフォルメしているため図面通りにならない。工作も直角にしたほうが簡単だ。

スノープロウもなかなか良いと思うが、唯一持っている苗穂工場製C62用図面のものを寸法変更して作っため、盛岡鉄道管理局のものとはだいぶ形状が異なる。

違和感はないためこれもこのままいくことにした。なんといっても形状がR主体ではなく折り曲げになっているため工作・取付とも簡単である。