臨時増刊 第15回頒布 ランボード小物

ランボード上につく小物を製作した。いずれも純正パーツは素材だけ入っており、あとは自分で糸鋸等で切断して制作する。

まずはリフティングアームカバーから制作した。このパーツは左右の板および底板がレーザーカットされており、あとは自分でR曲げ加工を行い半田付けして組み立てる。
素材では左右の板および底板は鉄板で、R加工する板はt=0.8真鍮だった。真鍮は加工しやすいが、塗料の乗りが悪いので、私はあまり好きではない。そこでt=0.6鉄板を糸鋸で切り出して加工した。
本来、板材のR加工はジグを作ったり、正確な寸法の算出が必要だったりするが、私の性格上そんなことはするはずもなく、目測で適当に位置を決めて10mmのドリルを頼りに指で曲げた。これでもうまく行ったりする。

R加工がそこそこぴったりになったら板が広がらないようバイスで挟み込んで側板を半田付けする。もちろんこの側板は鉄板なので紙やすりなどでしっかりと磨いておく。私は酸洗いしたが!!

 

リフティングアームカバー組立

←側面板と半田付け

リフティングアームカバー裏面 リフティングアームカバー前面

フラックスを流してはんだ付けするとバイスにフラックスが飛び散り錆サビになるが、所詮中古機械屋で2000円ほどのものなので遠慮なく使う。はんだは多めに流しておき、あとからヤスリで削り取る。上左写真はボイラー側になる面だが、このあとスリット部分を切り離して加工は完了になる。スリットはリフティングアームの関係から後ろよりになるため、左右で位置を確認して対象になるように作らないとエライことになる。写真では見えづらいかもしれないが、ランボードとの取付穴も既にあけてある。

このようなパーツは一見難しそうに感じるものだが、やってみると結構簡単だったりする。


続いてオイルポンプカバーを制作した。これは完全に素材しか入っていないので自由設計である。写真を参考にして適当に制作した。
工作に当たり、ひとつ目標を与えた。一枚の帯板を切り出して、それを正確に曲げ加工し、縦横の寸法を合わせるというものである。通常このような板を曲げて四角を作る場合にはL型に曲げたものを半田付けして加工するが、今回は正確な曲げ加工を身につけるためにあえて三箇所折り曲げを作り、きっちり四角になるかチャレンジすることにしたのである。

セントラルの説明書によると、折り曲げ位置を正確に罫書いた後、三角ヤスリでひたすらミゾをつくり、板厚の20%ぐらいまで削り込んだら、次は角ヤスリに持ち替えてミゾ幅を45度に広げ、その後折り曲げる工作法が紹介されている。

 

オイルポンプカバー

オイルポンプカバー

説明書のやり方を参考にして加工した。結果的に0.2mmほどつじつまが合わなかったが、まあしょうがないだろう。その後は写真のように適当に付属品を半田付けして完成させる。フラックスの関係ですぐに錆びてしまう。

このオイルポンプカバーは実際にルブリゲータの蓋として使われる。ルブリゲーターの箱のサイズよりも縦横高さが3mmほど大きいので、裏には板バネが取り付けられており、ルブリゲーターにかぶせると「ほっくり」はまる。