2000年10月 「ライブスチームがやってきた!」
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今月起きた出来事は、とにかく「人に感謝!」としか言いようがない。いろいろな出来事がハイペースでやってきたが、なんといっても大きな出来事はこれだ。 実は、突然「ライブスチームのオーナー」になってしまったのである。もちろん8620ではない。JGRと関係の深い大御所から「教材用にどうだ」と中古の機関車を破格で譲り受けたのだ。機関車はOSの「T-5」。バラバラの状態だったが、とりあえず乗せるだけ乗せた写真がこの写真。
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諸事情によりナンバープレートは隠してあるが、この機関車は、 石炭焚き→ ガス焚き→ テンダー機に変更→ 国鉄型に改造→ 電動に変更→ 休車 という歴史を持つ機関車である。 もう動かなくなってから10年以上と聞く。「足りない部品もあるが、自分でそろえてやってみなさい」という「神の啓示」にも似たアドバイスをうけ、我が家にやってきた。写真は、外されていた部品である。左に見える錆の塊が「灰箱」、真中に見える黒い物体は火室のケーシング、その間に見える「コンロッド」は軸動ポンプに使われる。水面計、圧力計、蒸気分配箱、ブレーキ系のパーツはなさそうである。 |
まだ欠品リストは作成していないが、「テンダーがない」と言う話は聞いていたため、水周りはそろえなくてはならない。電動になっていたこともあり、運転席はカラッポ。来月にはリストが出来ていると思われるので報告したいと思う。錆と汚れ落とし、再塗装が必要だ。ライブスチームをバラすことは非常に勉強になると大御所から言われる。8620製作に先立ち私の「先生」になってくれるはずだ。 ハチロクの配布が近づいている。いつになったら「挑戦!」できるのか・・・・申し訳ない。来月より8620の製作開始が始まることを祈る。 |
そして、次の「感謝」は機械工具である。先月「ボール盤」に決定したこともあり、機種の選定を始めていたが、思いがけず「ボール盤」も我が家にやってきたのだ。
主軸からテーブルまでの距離が大きいため、使用範囲が広そうだ。この大きさなら、シリンダーへの穴あけにも余裕がでてくるに違いない。 しかし、思ったとおり大型の工作機械は、持ち運びが大変だった。車の中で可能な限り分解して、嫁さんと二人で運び上げた。ボール盤の分解にあたっては、いままで使用してきた自動車用の工具が役に立った。 車でもライブスチームでも「工具は良いものを・・・」ということが一番のポイント。(ボール盤手前に見えるものはモーターです) |
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今月はさらに勉強もかねてライブスチームメーカーの工場にもおじゃました。「ニイザキモデルエンジニアリング」と「ワダワークス」の2社。 新崎氏の工場は整然と機械工具が並べられて非常に効率がよさそうな仕事場であった。金属加工の機械とウッディな壁が調和している。 新崎氏設計による「5500」は塗装のため整備中だった。この機関車の動輪と煙突の鋳物型を見せていただく。特に、「5500」は動輪が大きいこともあり、スポークが大変美しい。 ライブスチームに興味を持つまではボックス動輪派だったが、最近ではすっかりスポーク派になってしまった。新崎氏は、日本型だけでなく世界中の蒸気機関車に精通しており、機構、構造等の知識に富んでいて、本当に頭が下がる。 |
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ワダワークスでは大型の旋盤とフライス盤が鎮座していた。さすがに工場らしく、設備も素晴らしいものだった。ここで数々の名機が生まれてきたと思うと、たまらない気持ちになる。 丁度、1番ゲージの0-4-0キャメルバックが生産中だった。 芸術品ともいえる素晴らしい出来栄え。 |
10月22日には日本庭園鉄道で結婚式が行なわれた。2組合同結婚式でクラブのC63が大活躍。機関士を一日勤める。気合を入れて礼服で機関士を勤めたが、ネクタイは灰色、黒はよりクロくなった。新郎新婦を乗せて脱線は許されない、黒煙も許されない。蒸気機関車の運転は何度やっても難しい。 |
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来月、11月23日(木)〜26日(日)にかけて「2000ラストラン・チャリティーライブスチームショウ」が日本庭園鉄道で行なわれる。詳細はこちら |
今月はいろいろあったなあ!
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