2000年7月 「機種選定」
7月になり、冷静に現在まで集めた情報を整理して、機種選定に入る。ライブを楽しむためには、いろいろな方法がある。

 1.完成品を購入する方法

 2.中古品をオークションで購入する方法
 3.メーカーのキットを購入する方法
 4.鋳造部品を購入し、後は自作する方法
 5.鋳造部品にいたるまで完全自作する方法

当然、下に行くほど難易度は高い。ベルメックスのHPでは、ライブスチームのオークションが開かれており、よい商品を安く手に入れられる可能性がある。また、イギリスのREEVES等の鋳造キットなども販売している。

ライブ製作技術を学ぶこと、走らせて楽しむ、という目標から、1.と2.は私の場合選考もれとなる。5は「生きた蒸気機関車を作ろう」にあるような製作となるが、技術も時間もないのでちょっと難しい。4は、真木氏や渡邊氏がチャレンジしているような方法である。自分の場合、CADもまともにつかえない上、旋盤もフライス盤も使ったことがない。ちょっと4も気が引けてしまう。実際4と5の方法については、最低でも旋盤、フライス盤、定番、ダイスなどが必要となり、工作する場所の問題も出てくる。工具の価格も100万を下らないほどになる。その代わり、機関車本体の値段は断然安くなる。

そこで、3と4の方法でメーカーと機関車を選定してみた。

3の場合    技巧社のB20・セントラルの8620かB10
4の場合    REEVESのSIMPLEX

SIMPLEX

SIMPLEX

4の場合にはベルメックスの通販でボイラーのパーツまで手に入れることができる。ボイラーの製作は非常に難しいと思うが、強力な助っ人がいるため挑戦する価値がある。3の場合は部品の供給を待つことになるため、完成予定が立てられない可能性がある。動輪舎は部品の供給が早いと聞くが、なんせ先立つものの予算をはるかに超えてしまっている。

技巧社のキットは精度が高く非常に組みやすいと聞く。説明書もガリ版ながら丁寧で親切らしい。セントラルのキットは電話で問合せたところ、初心者では製作するのは難しいといわれた。セントラルは8620の販売実績がかなりあり、九州のライブスチーマーからは絶大な人気がある。私の場合、中川氏がクラブにいらっしゃることもあり、技術的なアドバイスを受けると良いと進められる。

3の方法も、4の方法もどちらもメリット・デメリットがある。長く続けるのなら、4のSIMPLEXとなるが、やりたい気持ちの問題だけではなく、生活環境が許すかどうかの問題もあるため、3の方法を選ぶことにする。(完成して次がほしくなったら考えるか・・・)

まず、技巧社に連絡してB20のカタログを請求したが、なんとすでに生産中止で受付していないという。2度も追加生産したということだった。ないとなると欲しくなるが、ないものはないので、めげずにセントラルに連絡してみる。B10は、5月に実機がデモランしていたので、現在でも手に入る。バリバリの新型。価格およそ70万円(とても安いと思う)

ハチロクは、つい最近再生産したばかりで、頒布台数7台ということだった。今回から2段ランボードになり、より品質が向上したらしい。値段はおよそ170万円。

ここでB10に決定しようとしたが、嫁さんが「どうせやるなら大きい機関車にしたほうが満足するんじゃないの?」という神のお告げをくれたので、遠慮なくそうさせていただく。テンダー機なら、とりあえず客車も不要となる。自分で乗って楽しむことができる。

 

セントラル8620

セントラル鉄道8620

というわけでセントラル鉄道の8620に決定。お金は申込金を払った後、部品が届いた段階で送金する。平均3年で完成するらしいので、180÷3で年間60万と予算計上する。

無事申し込みを終えたが、配布が11月からということなので、それまでイメージトレーニングと工具の勉強でもするか!!


7月29日(土)に大井川鉄道でC5644の修理完成記念と、帰国20周年を祝って重連運転が行われた。前がC5644,後ろがC108であった。客車4両だったのが残念。明らかに荷が軽そうだった。

重連