2000年6月 「取材と研究」
先月のライブスチームショウで知り合いになった中川氏宅を訪問した。氏はイベントに持ち込んだセントラルの8620の他に現在動輪舎のC56を製作している。ちょうど下回りが組みおわったところまで進んでいる。工作室を見学させていただき、最低限必要な工具、組立に当たっての注意事項、部品の加工についてレクチャーを受ける。

セントラル8620

中川氏の8620

中川氏にしても渡邊氏にしても、限られた空間を上手に利用して立派な機関車を作っている。中川氏の強烈な洗脳にくらくらになって帰宅。

やりたい気持ちは完璧にあるのだが、先立つものの問題もあり、気持ちの空回りを抑えるため、とりあえず長く押入れに眠っていたアリイのC57(1/50)のプラモデルを組み立てることにした。

 

「ライブスチームに挑戦」という当ホームページの大げさな名前を気にしながら制作してみた。キットは、バリが非常に多く、また部品のはめあい精度も低い為、制作に時間がかかった。しかし全体的なバランスは悪くなく、C57の特徴を良くとらえている。但し、プラ部品であることから、各部のモールドは大きくなりがちであった。浮き彫り加工してある砂撒き官やハンドレールは全て削り取り、真鍮線で引きなおしてみた。ロッドは一応稼動するようにできているのだが、動輪の位相がややずれてしまったため、回転は難しくなってしまった。およそ3週間で完成。

 

アリイC57

写真が逆光になってしまった・・・ごめんなさい

現役の蒸気のイメージに近づける為、塗装はつや消しを使い、動輪のタイヤ部も全てクロで塗装した。ロッドと台枠はガンメタ。筆入れは最小限にとどめてみた。

この機関車をテレビの上に飾り、イメージトレーニングに使うことにした。