2000年4月 「資料集め開始」

動輪舎へ資料請求をした。動輪舎は現在先の「八幡製鉄タイプCタンク」と「C56」「C12」「7100」を販売しているらしい。

2週間ほどで資料が届いたが、その値段と、本物志向と部品加工の精度に驚いた。とうてい、普通のサラリーマンに買える値段ではない。C56で350万くらい。C12で280万、Cタンクで260万・・・・。

 

動輪舎C56

車の値段に変えて考えても、かなり高価である。350万あればRX7が買えてしまう。しかし、ライブは高くないという人もいる。ライブスチームは空焚きさえしなければ、半永久的に楽しむことができる。車や飲み代に比べれば、マネーフォーバリューはきっちりあるという考え方。償却資産という考えは全くない

動輪舎が初めての資料だったので、「資金的に難しいかな」と考え始めていた。しかし、あの魅力は簡単に諦められない。他にどんなメーカーがあるのか、自作する場合はどうすればよいのかと、INTERNETを利用して資料を集めた。

すると、ライブを自作したり、楽しんでいる人はかなりいることが分かった。

 

資料・研究させていただいたHPは以下の通り

http://ww3.tiki.ne.jp/~hwata/index.html
「模型蒸機の部屋」

http://ww1.tiki.ne.jp/~yabui-tikuan/
「MINIMINI模型博物館」

http://www.urban.ne.jp/home/kentoku/index.html
「安養寺庭園鉄道」

http://home.catv.ne.jp/ff/satoshi/sub2.htm
「HOBBY PLANET」

http://www.tk.xaxon.ne.jp/~t_oikawa/
「市川蒸気鉄道クラブ」

http://www.katch.ne.jp/~jk2eev/
「衣浦鉄道クラブ」

http://www4.justnet.ne.jp/~takatak/
「趣味の部屋」

 

特に、「模型蒸機の部屋」と「HOBBY PLANET」は、作者が全自作でライブスチームを制作しており(しかも同じ機関車)大変参考になる。「模型蒸機の部屋」の作者渡邊氏にメールをして情報を頂く。

渡邊氏によると「ライブスチームを楽しんでいる人は年齢層が高い。若いうちにこの世界に足を踏み入れて、知識を吸収し長く楽しむべし」ということであった。渡邊氏はクラブで最年少ということだった。

渡邊氏が制作している機関車は英国機で3.5インチの「WILLIAM」2-6-2のタンク機関車。鋳造部品を輸入し、ボイラーは完全自作で、現在も製作中。毎月製作記を更新している。

ホームページだけではなく書籍も当たってみることにしたが、どうも絶版になっているものが多いらしく、参考書籍が手に入らない。コピーで手に入れている人が多いという。

とりあえず、書店を回ってみたり、ネットでさがしてみたりした。以下が購入した書籍

 

グランプリ出版

蒸気機関車
メカニズム図鑑

細川武志著

3000円

模型といっても機構は本物と同じなので、本物から研究するために購入した。「図説蒸気機関車」と内容が互角らしい。知っているつもりでも以外に知らなかったSLの構造がよく分かる。弁の構造等非常に参考になる
これを読むことで、静態保存の蒸気を見て回るのが楽しくなった。現在も販売中

機芸出版社

鉄道模型
工作技法

菅原道雄著

1300円

私が中学生の頃購入した本。当時は購入しただけで全く読まなかった。金属加工の基本が書いてある。工具の種類から使い方まで、細かく明記してある。HOやN向きだが、応用できる技術がたくさんある。最近再販されたらしく購入可能

誠文堂新光社

ミニ旋盤を
使いこなす本

久島諦造著

4100円

ライブスチーム制作には旋盤が必要となる。ボール盤だけで組立可能とうたっているキットが多いが、なかなかそうは行かないらしい。というわけで購入まで時間もあるので、勉強のために購入。工業高校の教科書でも代用できるらしいが、この本は作者が3.5インチのライブを制作しており、具体的な例が分かりやすく大変便利。現在も購入可能

機芸出版社

蒸気機関車
スタイルブック

2300円

これも私が中学生の頃購入した本。具体的に役に立つのはずいぶん先と思われるが、イメージトレーニングに使っている。現在は購入不可らしい。


機芸出版社

生きた蒸気機関車
を作ろう

平岡幸三著

4700円

ライブスチーマーは必ず持っているといわれる本。
内容は大変分かりやすく、これ以上のものはちょっと考えられない。工具の使い方から、持ち運び用のケースの作り方まで書いてある。現在は絶版でかなり貴重な本
(2002年12月再販されました)

誠文堂新光社

ライブスチーム

渡辺精一

22000円

これまたライブスチーマーは必ず持っているといわれている本。大変高価で内容も高度だが、辞書的な使用をするにはもってこいである。現在は絶版でかなり貴重な本(2001年6月再販されました)

 


機芸出版社

特殊構造をもつ
機関車と
ライブスチーム

三ツ矢明 著

3333円+税
 

かなり上級者向けの本だが、ライブ関連の書籍は買っておいたほうが無難なので購入した。連接式の機関車などの構造が詳しく書いてある。最近発売された本で現在も購入可能