2000年3月 「初めの一歩」

蒸気機関車は実物が一番で、模型ではその魅力は伝えられない!という偏見?のため、鉄道模型にそれほど入れ込んでいたわけではない。しかし、たまに本屋で模型情報も仕入れてはいた。

RM MODELS 2月号「RM MODELS 2月号」で、静岡県裾野市にある「日本庭園鉄道」の記事を読んだ。
ここは、もともと1番ゲージの世界最長庭園レイアウトで、マニアの間で知らない人はいないところらしいのだが、記事によるとここに3.5インチと5インチのレールを敷設したという。


あまり、記事をよく読んでいなかったのだが、沼津に他の用事で出かけたときにこの記事を思い出し、「ちょっとよってみるべ」と軽い気持ちで「日本庭園鉄道」を探してみることにした。

裾野の246号沿いにある交番で「この辺で蒸気機関車の模型を走らせているところがあると聞いたのですが・・・」と問い合わせてみると、どうやら「FOREST」というレストランに併設されていて、なんと個人所有ということを聞く。地図を頂いて、早速寄ってみた。

軽い気持ちで寄ってみたのだが、偶然にもこの日は5インチのライブが来ており、はじめてライブスチームを見る事ができた。

そこで見たものは、模型ではなく確かに本物の蒸気機関車だった!

(大きさは違うが・・・)

機関車は、「動輪舎」の「八幡製鉄Cタンク」で、機関車の持ち主はその動輪舎の社長、矢作氏と和田氏だった。

 

動輪舎Cタンク

客車にのって、庭園レイアウトの魅力と、ライブスチームにどっぷりとはまってしまう。煙のにおいや、止まっている時のブロワーの音は目をつぶると確かに本物と変わりない。色も、熱と油と煙で渋い黒になっている。

動輪舎の和田氏から「運転してみるか?」といわれて、体が震えたが、一線を超えてしまうと抜けられなくなるので、なんとかこらえた。

この日から、暇さえあればライブのことを考えるようになった。