砂箱


砂箱はかなり簡略化した。締め切りに追われることなく工作ができるようになったら作り直す予定。

砂箱前面板と後面板をレーザーカットでつくり、そのほかは曲げ加工を外注した。薄い板を使えば外注する必要はないが、この砂箱はボイラーへの注水口を友締めする関係で1.6mmの板を使った。

曲げ加工が終わっているのでRにぴったり一致するようにヤスリで仕上げてはんだ付けする。素材は黒皮鉄板なので、作業前にはしっかりと酸洗いしておく。

R15の曲げ加工は外注する

隙間をヤスリで仕上げた後はんだ付け

はんだ付けが終わったところが上右写真。本当はボイラーと接触する部分には「ヒレ」がないといけないのだが、11月までに仕上げないといけない状況だったため無視した。いずれは作り直そうと思う。

箱の形状になったら強度がでるので、こんどは旋盤に四ッ爪チャックしてホールソウで15mmの穴を開ける。15mmの穴径には特に意味がなく、私の手持ちホールソウが15mmだったためにそうしただけである。この穴には砂箱蓋をマネた固定ジグがはまる。

砂箱蓋はシリンダー裏蓋で没になったインチ真鍮ボルトの頭を切削した。まずは一部を15mm径まで削り込み、こんどは加工した15mm部分を三ッ爪でチャックして表面を仕上げる。一旦段付き加工した後ヤスリで丸く削りこむ。ここまでが上右写真。

チャックしているところは上左写真の穴にスッポリはまる。


コッペルの砂撒き管はエアー式ではなく、自然落下式である。砂撒き管元はそれほど複雑な構造をしているわけではない。

T−5の復活では真鍮アングルと真鍮丸棒を組み合わせてそれらしく造ったが、今回は「貨車プロジェクト」で余ったワム90000のドアレール受けを再利用した。写真の状態から罫書き、穴あけを追加工事し、4mm真鍮丸棒を銀ロウ付けした。

砂撒き管は砂箱と写真で見える穴2つでビス止めする。もちろん取り外し可能。

ワム90000ドアレール受

完 成

4mm真鍮丸棒は焼きなましておき、ボイラーケーシングにあわせて手曲げ加工する。この曲げ加工は比較的難しいので、CAD図面から下のような砂箱・砂撒き管図面を実物大プリントアウトして、この紙の上でRが一致するように曲げた。砂撒き管の長さはサイドタンクに隠れるところでカットした。

砂箱・砂撒き管図面

写真は撮らなかったが、この後錆を防ぐためにすぐに塗装した。