連結器


連結器はあさがおタイプである。衣裏鉄道クラブの鋳物を購入した。衣裏鉄道クラブの鋳物はヤスリ加工だけで使える。鋳肌も非常に美しい。
使用頻度の少ない・・・というかおそらく使わない前面の連結器はバネ入りで実感的に仕上げ、後部連結器は実用に備えて強度重視で工作する。

まずは前面連結器から・・・・

上左写真のように鋳物の後ろ側は平鋼を使って締結するようになっている。まずはこのアタッチメントをつくり、その後緩衝器部分を作ることにした。

あらかじめ連結器部品で含まれている平鋼を適当な長さにカットしてヤスリで仕上げておく。同様に鋳物側もヤスリで仕上げておく。続いて緩衝器ピストンを旋盤で加工し、緩衝器シリンダーに挿入した後銀ロウ付けする。(上右)
台座はレーザーカットしたものを使い、そこへ緩衝器シリンダーを銀ロウ付けし固定する。(下左)裏にはバネを入れておく。
カプラーを取り付けて完成。写真でお分かりいただけるかと思うが、あさがお自体をピンで外すことができるように加工してある。

後から気が付いたが、このやり方だと連結器自体が緩衝器シリンダーを軸として回転してしまう。幸いバネで抑えているので症状は顕著ではないが・・・・。


一方、後部連結器は強度重視で次のように工作した。

緩衝器シリンダー・台座をレーザーカットで切り出し、それを平鋼を軸にして一気に銀ロウ付けする。

←銀ロウ付け後。

上左はレーザーカットした素材である。(シリンダーと台座の間にあるのは切り出した平鋼。)これを上右写真のように重ねて銀ロウ付けする。レーザーカットならではのやり方である。

これにより、台枠へ強固に取り付けられる。

大きな部品だが、銀ロウ付けは全く問題なく、綺麗に仕上げることができた。