メインロッド組立

モーションプレートは主台枠の控えをかねており、工作は加減リンク受けを取り付けるだけである。すでに取り付けてあるモーションプレートを取り外し、加減リンク受けを取り付けた。

左右の取り付け位置だけに注意すればよい。


モーションプレートがついたので、すべてを組み立てることにした。シリンダーを台枠に取りつけ、スライドバーを取り付け、クロスヘッド・メインロッドを取り付ける。

この機関車は排気膨張室が設けられている。Y氏オリジナルの非常に面白い構造になってるので紹介しようと思う。シリンダーと台枠の間に、12mm鋼板から抜いた迷路?をはさむようになっている。

排気膨張室

台枠・排気膨張室・シリンダー

上写真はその排気膨張室である。もちろん台枠側から見たところである。シリンダーの上中央の穴は排気口である。ここから排出された蒸気は左側の空間を使って膨張し、下の通路をくぐって右の小さな空間に移動する。

一方、台枠には右の空間上部の位置(水色の○位置)に排気口が設けられており、そこからブラストノズルへ通じて大気開放される。

水色の↑の位置には2.5mmの穴があけられている。これはシリンダーオイル排出穴で、排気に混じっているシリンダーオイルが膨張室の移動を行なう際にしきりに当たり、落ちたオイルを排出するための穴である。

ライブスチームの運転で排気に混じって飛んでくるシリンダーオイルは厄介者である。T-5を修理したときに、オイルポンプの梃子を延長したためオイルの使用量が増え、煙突の周りにはいつもオイルがべっとりついていた。

オイルミストトラップがついていれば、乾いた排気だけが排出されることになり、運転していても快適である。

上右写真は台枠とシリンダーの間に排気膨張室を取り付けた写真である。シリンダー前蓋はレーザーカットで抜いた「スピン(お菓子のスピン)」状の板とシリンダー前蓋と友締めで取り付けている。


シリンダーと台枠を締結し、続いてスライドバーとモーションプレートを締結した。クロスヘッドとスライドバーの横方向の干渉は裏蓋加工時に確認できているので、上下方向の取り付け調整である。

基本的に8620の工作と同様の手順で進めたが、モーションプレートにスライドバーを直付けするとバーが傾いてしまったのでスペーサーをかませて取り付けた。

スライドバーとスペーサー


続いてメインロッドを取り付けた。工作はサイドロッドと同様で、砥石で端面を磨いた後、ブッシュを厚入して完成。クロスヘッドの取り付けピンはクロスヘッドの厚みよりも若干長めに加工したパイプの中にボルトを通して締結した。

ん〜 どこかで見たような写真だなぁ・・・お正月だった気がしますねぇ・・・更新サボっていますねぇ