部品外注

このプロジェクトは「はやい、やすい、うまい?」をモットーにしているので、まずは一番早くて、安い方法を考えなくてはならない。牛丼方式である。

そこで、コストパフォーマンスの高いレーザーカットで、ボイラーパーツをのぞく80%近くをレーザーカットで切り出し、それをビスで組み立てて制作する。レーザーカットで外注できないところは4箇所である。

それは動輪・シリンダー・煙突付け根・蒸気ドームだ。この4つ以外、レーザーですべて加工できる。動輪は、「鋳物」から切削、そして「シリンダー」はデンスバーから切削になる。煙突付け根およびドームは後から考える。この4つの部品は旋盤、フライス盤をもっていない場合は外注で加工せざるを得ない。私は旋盤を持っているので動輪切削はできるが、シリンダーのボーリングはできそうもない。

レーザーカットに関しては外注先に恵まれているので、まずはCADでデータを作成し、同時に設計図の検図を行った。こんな部品まで・・・というところまで全て作図し、結局およそ98種186点の部品になった。これには木型用データ・クォータリング治具・穴あけ治具も含まれている。

さらに面倒な屋根、サイドタンク、砂箱の板曲げ加工も同時にお願いした。このような加工は一気に注文してしまうのがコツである。もう一つ、罫書きの手間を省くために、穴あけやタップを立てる位置には全てショットマークをレーザーでつけてもらっておく。

あまりに一気に外注したので全てを撮影することはできなかったが、極一部の写真をご覧いただきたい。今後、連載で紹介する部品も全てこのときにまとめて注文したパーツである。

申し訳ないが・・・部屋が汚い!!

手前台枠・後ろは運転台後部板

これは屋根ですね。

エンジン関連 加減リンクとすべり子を探せ
これは説明不要ですね 動輪鋳物。D51用先輪・従輪も作りました。

これらはごく一部だが、このように金属加工業者にお願いできる加工は全て発注した。
動輪は2003年の臨時増刊でも紹介したが、実はあの車輪とはまた違う。再度レーザーカットで木型を起こした。同時に将来の夢・・・死ぬまでには何とかしたいが、5インチD51用の先輪・従輪も数だけ噴いてもらった。

こんな状態なので、部屋は大変なことになっている。鋳物の箱は20kgぐらいあるし、他も大きな部品ばかりである。本当に・・・「足の踏み場がない」

最後に・・・デンスバーから切削を外注したシリンダーである。これで外注は終わり。あとは作るだけ!いや・・・あと一つ、ボイラーケーシングの加工も外注しないと・・・・。これはボイラーの設計が終らないとできない。